矯正治療の費用
アクセス
横浜院 ご予約・お問い合わせ
歯科コラム

歯列矯正の治療中は歯のクリーニングが難しい!

矯正装置を装着していると、口には異物が常に入っている状態と同様で、食事後の食べかすなども残りやすくなるため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。そのため、歯の矯正治療中だからこそ、毎日の歯磨きだけではなく歯科医師による歯のクリーニングを行うべきという考えもあるのです。しかし矯正装置がついている時のクリーニングは通常の歯のクリーニングよりも難易度が高まるため、確かな知識と特殊な技術が必要になります。ここでは、歯の汚れやそれを落とすときの方法などを説明していきます。

歯の汚れには種類がある

歯の汚れには種類がある

歯自体を見ただけでは分かりませんが、歯垢には2つの種類があります。一つが、歯の表面付近についているだけの細菌。もう一つが、歯の表面にあるものの、歯にこびりついてしまっている細菌です。前者はブラッシングで取り除くことができますが、後者はほとんどの場合、専門的なクリーニング施術を行わないと取り除くことは難しいです。後者を取り除くには、PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaningの略)を行い、プロによる機材を使った方法で落としていくしかありません。具体的には、歯と歯の間、または奥歯の溝などにおける見つかりづらい歯の汚れに対して、専門の薬品を使って赤く染め出し、発見した細菌を歯科衛生士によって綺麗に落としていきます。

クリーニングは痛くないし、気持ちいい

PMTCに関しては、ほとんど痛みもなく、かつ短時間で終わることがほとんどです。ただ、知覚過敏がある方の場合、もしくは歯磨き時の力が強く、表面が荒れていたり、削れている部分が合ったりする方は、部位によっては痛みを感じることもあるようです。また、PMTCはそれ自体、とても気持ちのいいものです。歯で歯を触った時にザラザラしているとなんだか気持ち悪いですよね。また、コーヒーや赤ワイン、紅茶やタバコなど、色素を多く含んでいるものを多く摂取する方は、それだけで歯の表面の着色汚れ(ステイン)が溜まっている状況です。これをPMTCで落とすと、本来持っている歯の色の白さを取り戻すことができるのです。

PMTCって何をするの?

PMTCって何をするの?

実際に、プロによるクリーニングであるPMTCではどういった作業を行うのでしょうか。具体的には以下のようなものと考えてください。

プラークがある位置を把握する

汚れている部分が赤くなる薬を使って、歯に沈殿したプラークを染め出していきます。歯列矯正後は、歯の位置が元とずれているわけですから、以前以上に、正しいブラッシングの習慣化が大事になってきますので、具体的に磨けていない部分を歯医者さんと患者で共有し、歯磨きの指導などによってプラークが溜まらないようにすることも大切です。

歯磨き粉の選択と塗布

プラークの位置とその具合を見ながら、適切な粒度の歯磨き粉を選び、塗布していきます。この粒度の選択を間違うと、最適なクリーニングを行うことができないということを覚えておきましょう。

歯の清掃

実際に歯を清掃していきます。歯列矯正中は、歯の位置が変わっているのと、矯正具がついていることから難易度が高まるため、歯科衛生士にも技術が必要になってきます。順番としては、歯と歯の間、裏側、表側、歯の溝、という順番で清掃していきます。

口の中の洗浄とフッ化物の塗布

最後に歯磨き粉を綺麗に洗い落します。洗浄液には、殺菌作用のあるマウスウォッシュを利用します。その後、フッ化物の塗布を行います。なぜかというと、PMTCをした後すぐは、歯の周りについているプラークが破壊され、その後に歯質を強くするフッ化物を受け付けやすい状態になっているのです。そのため、この時点で歯を強くするために、塗布を行います。歯を強くするということは歯列矯正の観点でも非常に重要ですので、一石二鳥ですね。なお、最近では、アミノ酸パウダーなどを塗布することもあります。人間の身体を構成する一成分であるアミノ酸は、歯にも効果的なのです。

自分でも出来る歯の対策も行うこと

プロのクリーニングと併用して行うべきことが、ご自身での歯のケアです。クリーニングという意味でもそうですし、歯列矯正中の「虫歯になりやすい」状態を回避するためにできることを行いましょう。例えば、フッ素が配合された歯磨き粉を使うなどもよいでしょう。また、歯磨きの後に、ジェル状のフッ素を自分で塗ったり、洗口剤で口全体にフッ素を塗布していあげることもおすすめです。

まとめ

歯列矯正施術はとても長い道のりを経てやっと終了するものです。そして、その後の定期検診などを含めるとさらに倍ほどの期間がかかります。その間、歯は異物を詰め込んだ状態が続くということです。そんな時だからこそ、歯のクリーニングを定期的に行うことが重要なのです。ただし、通常のクリーニングよりも難易度が高まりますので、実績と信頼の当院にぜひ一度ご相談ください。

「矯正・審美って」について詳しくはこちら

お知らせ
ニュース一覧