子供の不正咬合と歯並び相談の現状
子供の不正咬合が気になる場合、どうしますか?「永久歯が生えそろうまで見守る」「子供の不正咬合は気になるけれど、いつ頃相談すれば良いのか分からない」という人も多いのではないでしょうか。では、不正咬合に対する矯正治療はいつごろから開始するのが良いのでしょうか。実は不正咬合に対する治療は個人差があるものの、乳歯の段階からでも可能となります。今回は子供の不正咬合と歯並びの相談の現状についてお話します。
不正咬合の種類
不正咬合とは上下の歯が適切にいないことをいいます。不正咬合は上顎と下顎のバランスが原因となる骨格性と、歯が生えるスペースが原因となる歯槽性の大きく2つに分かれます。見た目では気にならない歯並びでも、不正咬合の可能性があるということです。この2つは治療方法が異なりますが、早期に発見し治療を開始することが重要となります。それによって治療の内容や期間が大きく変わってきます。
子供の不正咬合が増えてきている
近年、子供の不正咬合が増えてきました。一番の原因は食生活の変化といわれています。人の永久歯は上下16本の計32本あります。昔と比べ、硬い食べ物を食べなくなった現代人の顎は退化しています。よって本来歯が生えるはずのスペースがなくなり歯並びが悪くなってしまうということです。顎が小さくなるだけではなく、永久歯が先天的にない人も増えてきました。また、日ごろ子供が行っている指しゃぶりなどの習慣でも不正咬合になってしまいます。
不正咬合の治療に対する現状
「子供のうちに矯正治療を行った方がいい」と考えている人は75%いるのに対し、「治療が必要なのは分かっていても、子供の意向がなければ治療しない」という人が60%もいます。海外では矯正治療を行っていない人の方が珍しいという考えですが、日本ではその考えがまだ根付いていません。矯正治療を行うとなると費用がかかるため思いとどまってしまうという人が多いのではないでしょうか。
不正咬合かもと思ったら
日本は海外と比べて矯正治療を受けたことがある人は少ないものの、歯科矯正治療への関心は年々高まっています。しかし子供が矯正治療を嫌がってなかなかできないとお悩みの人も少なくないでしょう。まずは歯医者さんへ歯並び相談(子ども)をしてみましょう。子供が不正咬合かもしれないと思ったら早期に治療を開始することが大切です。不正咬合の治療を考えている人は、ぜひ子供が小さい頃から歯医者さんで診てもらうとよいでしょう。