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なんだか歯並びがずれてきている?原因と治療法とは

なんだか歯並びがずれてきている?原因と治療法とは

子どもの時には歯並びが悪いことはある意味あたり前と言えるかもしれませんが、大人になってからも微妙に歯並びがずれていくことがあります。
もともと歯並びが良いのになんだか歯並びがずれてきた、ということもあります。ちゃんと生えてきた歯がどうして動いて、どんな時に歯並びを調整する必要があるのでしょうか。

歯並びが完成した後でもずれてくる?

一般的に、歯が乳歯から永久歯に代わっていくのは6歳頃からはじまり、12歳頃にはほぼすべての歯が永久歯に生え代わっています。また親しらずは、それよりももっと遅く18歳頃、もしくは20代前半になってやっと生えてくる歯です。歯が抜けたり次の歯が生えるのを待っていたりする時期は、どうしても歯並びが悪くなりがちです。

新しく生えてきた歯が真っ直ぐに生えてくるとも限りませんし、なかなか隣の歯が抜けた後に次の歯が生えてこないということもあります。また歯の生え代わりの時期には顎も同時に成長して、大きくなっていきます。歯が生え代わる時期に歯並びが悪くても、少し待つと自然ときれいに歯が並んでいくこともあります。
もしこれらの年齢を超えていて、例えば高校生以上または成人で、歯がまだ移動している、歯並びがずれてきた、と感じるなら歯科医師に診てもらうと良いかもしれません。

歯が動く原因

いったん永久歯がすでに生えそろって歯並びが完成してしまえば、それ以降大きく歯が移動したりすることはありませんが、それでも歯は少しずつ動くものです。
例えば上や下の前歯が前に向かって傾いて出っ歯になる、もしくは徐々に隣の歯と重なるような形で動いていくことがあります。この場合、原因はその人の噛む力が強すぎることにあります。
ここで言う噛む力が強いというのは、何も食事中の噛むことに限ったことではありません。寝ている間に歯ぎしりをしている人の、歯にかけている負担は実は食事で噛む時の負担よりも大きいのです。そのように噛む力が強いと、その力に負けて歯は徐々に噛む力の方向に傾いていくので、前歯なら前に歯が出ていきます。

また、親しらずという別の原因もあります。親しらずはすべての永久歯の中で最後に生えてくる歯なので、親しらずにより最終的な歯並びが変化することもあります。親しらずはすべての歯の一番奥に生えてくる歯でもあるので、生え出てくる時にはもう一本歯が生えるだけのスペースがすでに十分にない場合もあります。

親しらずが隣の歯にぶつかり合い、押したりしながら生えてくると、負担のしわ寄せがある歯に過剰にかかってしまい、結果その歯が他の歯よりずれてくることがあります。ですからただ一本の歯がずれてきているように感じる場合でも、実は原因は別の歯、もしくは口の中全体にあったりすることが多いのです。

矯正歯科に行くタイミングを考える

矯正歯科に行くタイミングを考える

多くの人は歯並びが悪い、ずれてきたと感じたらまず矯正歯科に、という風に考えるものです。患者の感じ方や医師の判断にもよりますが、中には多少の歯のずれや重なり程度なら矯正治療をする必要はなく、そのままの状態にしておいて構わないという場合もあります。ですがずれてきた歯を放っておくと、今よりさらに歯並びが悪くなってしまうこともあります。もし歯並びに関して疑問があるなら、矯正歯科はやはり歯の矯正治療を専門に扱っているので矯正歯科に早めに相談することはふさわしいでしょう。

しかし患者の中には、矯正をしなくても、歯が重なってしまっている部分を少し削ってしまえば済む、と考える人もいます。確かに歯を削れば目の前の歯が重なっているという問題は解決できるので、手っ取り早い解決手段かもしれません。しかし歯は一度削ってしまえば二度と元に戻すことはできません。また、いまは歯の治療中で、矯正とは違う歯医者にかかっている患者もいるかもしれません。この場合も、歯の治療が終わるのを待って矯正歯科に行く必要はありません。
確かにもし矯正治療に通っていながら歯の治療をしていると、歯の治療内容が矯正に影響することもあります。例えば仮止めの状態のまま次の診療まで過ごさなければいけない時などは、今まで入っていた矯正装置がはまらなくなったりすることがあります。しかしこれは治療を担当する歯科医師と矯正を担当する歯科医師と矯正を担当する歯科医師間の連携が取れていれば防げる問題です。患者が治療と矯正の両方同時に通うことには何の問題もありません。

場合によっては治療を先延ばしにしたりするべきかどうかは歯科医師が判断することです。ですから双方の歯科医師にできるだけ早く相談するようにしてみましょう。

まとめ

健康な歯を長く持たせることがその後の口の健康状態にも影響するので、歯並びに問題があっても、なるべく歯を削らず歯並びを良くするために矯正歯科を探すことが必要です。また歯並びが悪いことはそのまま放っておいても自然に良くなることはほとんどありません。矯正相談だけなら誰でもできますし、相談そのものに高い治療費はかからないので、まず気軽にみてもらうようにお勧めします。

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