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歯並びがズレてきた!?大人で歯並びが悪くなる原因とは

矯正治療に悩む女性

「もともときれいな歯並びだったのに、歯が重なってきた」「なんだか前より出っ歯になってきた気がする」というようなことはありませんか?実は歯並びというのは永久歯が生え揃ってからも、様々な原因で変わってしまうことがあります。一度出来上がった歯並びは不変ではありません。大人になってから歯並びが変わってしまう原因にはどのようなものがあるのか、また、歯並びが悪くなることでどのような影響があるのか、どのような対策があるのかについて見ていきましょう。

大人になってだんだん歯並びが変わってしまう原因

大人になってだんだん歯並びが変わってしまう原因として、次のようなものが挙げられます。

親知らずが押してきた

親知らずというのは、だいたい10代後半くらいで生えてくることが多いですが、中にはまっすぐ骨に埋まっておらず、横向きに倒れていたり、斜めになっていることもあります。このような親知らずが手前の方向に力をかけることによって、その前にある歯は前方へ前方へと押されてしまいます。その結果、前歯がだんだんと重なってきてしまうことがあります。

歯が抜けたところや虫歯を放置した

虫歯や歯周病で抜歯になって、抜けた部分を治療せずに長期間放っておいたり、虫歯でかけたところをそのままにしていると、両隣の歯が歯の抜けた部分や虫歯でかけてきた隙間に倒れてきたり、移動してきたりします。また、それまで噛み合っていた歯も噛み合う歯を求めてだんだんと伸びてきます。そのようなことが重なって、噛み合わせがだんだんと崩れてしまいます。
また、奥歯が抜けても他人からは見えないので、奥歯を何本か失ってもそのままにしている人がいます。このような状態で放っておくと、奥歯の噛み合わせがなくなり、前歯に負担がかかり始めます。前歯はもともと歯根も1本しかなく、強い力を支えられるようにはできていません。そのため、奥歯にかかるような力が前歯にかかると、上の前歯がだんだんと下から突き上げられるような形で、前へ前へと飛び出してきて、「出っ歯」の状態になってしまいます。

歯周病

歯周病というのは、歯を支えている骨がだんだんと痩せてしまう病気で、支える骨が少なくなるにつれ、歯をしっかりと支えられなくなり、歯がだんだんと動くようになります。そのため、歯周病がひどくなると、前歯が出っ歯になってしまったり、歯がすきっ歯になってしまうということがよく起こります。

詰め物や被せ物

虫歯の治療をして詰め物や被せ物をする際に、高さのきちんと合っていない状態で入れてしまうと、歯並びのバランスが崩れ、だんだんと歯並びが変わることがあります。

歯並びが悪くなると出てくる影響

大人になってだんだん歯並びが変わってしまう原因として、次のようなものが挙げられます。

見た目が悪くなる

歯並びが悪くなると、出っ歯になる場合などは特に、見た目が悪くなってきます。また、噛み合わせが悪いことで、片方でばかり噛むようになったり、噛む際に顎がずれてしまったりして、顔が歪んでしまうこともありますし、片方だけ頬がたるんだりする原因にもなります。

虫歯・歯周病のリスクが高まる

歯並びが悪くなると、食べ物が挟まりやすくなったり、歯磨きをしても汚れが取りづらくなるため、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。また、特定の歯に噛み合わせの力が強くかかってしまったりすることも歯周病の悪化を助長します。

顎関節症や体の不調につながる恐れがある

歯並びが悪いと、噛む筋肉がアンバランスに働くようになり、顎関節症(がくかんせつしょう)を引き起こすことがあります。そして噛む筋肉が緊張してしまうことで、頭痛や肩こりなどにつながることもあります。また、ものがしっかりと噛めなくなることで、内臓に負担がかかり、体調不良の原因になることもあります。

のちの歯科治療が大変困難になる

一旦噛み合わせが崩れてしまうと、その程度がひどいほど、その後に歯を治療するのが難しくなります。倒れてきたり移動してきた周囲の歯のせいで、装置を入れるスペースがなくなってしまっているからです。

歯並びが悪くなってしまうことへの対策法

矯正の治療を受ける

親知らずが原因で歯並びがずれてきているのが明らかな場合、さらなる悪化を防ぐためにも、早めに親知らずの抜歯を行なった方が良いでしょう。

虫歯の治療中の場合には中断をせず、きちんと最後まで治すようにし、歯を抜いた場合にも「目立たないから」、「反対側で噛めるから」、というような理由で放置しないようにしましょう。
歯周病に関しては、若い頃からの毎日の歯磨き、歯科医院での定期的なケアを受けることで歯周病を悪化させないことが大事です。もしもある程度進行してしまっていて、歯がぐらつく、というような場合には歯を固定する、残せないなら抜歯をするなどの適切な治療を受けることが大切です。

もしすでに歯並びが大きくずれてしまった場合には、ずれてしまった歯を大幅に削って被せ、歯並びを整える治療も可能ではありますが、矯正治療で治すこともできます。矯正治療の場合は歯を削らずに歯並び、噛み合わせを整えることができるので、はるかに健康的に治すことが可能になります。歯を大切に長持ちさせるには、矯正治療で治す方がおすすめではありますが、ケースバイケースということもあるので、一度歯科医師に相談してみるとよいでしょう。

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